生地の紹介

Tシャツに使われる生地などを詳しく書いたタグに目を通すと、「綿」や「ポリエステル」といった素材が使われていますが、いったい何が違うのか?それぞれどういった特徴があるのか?また、縫い方の違いや暑さの違いなど、様々なTシャツの生地に関する紹介をさせて頂きます。

繊維の特徴

《生地の繊維の種類》

《生地の編み方の種類》

  1. 天竺
  2. 鹿の子編み
  3. ハニカムメッシュ
  4. 裏毛
  5. 裏起毛
  6. フライス

《生地の繊維の種類》

綿の特徴

Tシャツの多くに使用されている素材の綿ですが、肌触りがよく着心地にとても優れた繊維として昔から多くの方に愛されています。 そして洗濯しやすいく耐久性があり、何度も洗濯して繰り返し使うことができます。 保温性も優れたしっかりとした生地になるというメリットあります。また、繊維自体の染まりが良く、いろんなカラーバリエーションを楽しめるのも綿の良いところです。
シワになりやすく、長く使用しているとけば立ってしまうこともあります。

ポリエステルの特徴

ポリエステルの良いところは、安価で強い生地になるということです。 ポリエステルを多く含んでいたほうが全体の値段が安くなります。更に生地が強くなることで、シワなどをほとんど感じることなく切ることができます。強い生地であるという点を生かして生地を薄くすることも出来きます。吸湿性が弱く素材としては非常に乾きやすいので、スポーツウェアなどに多く使用されます。
綿に比べて生地が固く汗を吸いにくい素材の為、着心地が悪く感じる方もいると思います。また、静電気も起こりやすいので冬場の乾燥した時期には注意が必要です。


《生地の編み方の種類》

ニット地を裁断して縫製した製品の総称をカットソー 〔カット(縫製)&ソー(縫う)の連語〕と言います。生地の編み方によって様々な特徴があり、肌触りや通気性、伸縮性など、様々な効果をもたらします。

①天竺

よこ編みの最も基本的な編組織で、”平編み”や”メリヤス編み”などとも言います。特徴としては表目にタテ方向の筋が見え裏目はやや荒い感じに見えるので、表と裏の違いが分かりやすいです。ヨコ方向への伸縮性が大きいのも特徴です。

②鹿の子編み

表目と裏目をタテ・ヨコ交互に組み合わせて編むことで、表面に隆起や透かし目を作り編み目柄をあらわしたものです。その編み目が動物の鹿の子供の背中の模様に似ていることからこの名が付きました。独特の表面組織から肌触れ率が少なくなるので、サラッとした通気性があります。ポロシャツで良く使用される編み方です。

③ハニカムメッシュ

”ハチの巣編み”や”ハニーコーム”とも言われる編み方で、その名前の通りハチの巣のような凸凹がある網目が特徴のメッシュ素材です。厚みがありつつもサラッとした肌触りで通気性もあるので、通気性に優れ、汗をかいてもベタつかず、着心地のよさを保ちます。『吸汗速乾』といった機能性に優れたTシャツ素材として使われます。

④裏毛

3種類の異なる糸を用いて、専用の編み機で編み上げた、スウェットなどに広く使われている編み方です。表側は表糸で覆われ、平編みと同じく美しい外観が特徴です。

⑤裏起毛

上記の”裏毛”の裏面組織を特殊な加工で起毛させたものです。太い糸が毛羽立ち、柔らかく温かみのある手触りになります。空気を多く含むので防寒対策にも最適です。

⑥フライス

横網の基本編組織の一つです。表目の網目の縦列と裏目の網目の縦列が交互に配列されていて、その名前の通り横方向への伸縮性に優れた編物として愛用されています。

 

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